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ビカクシダの品種名の書かれた「タグ」「ラベル」の読み方・書き方
ビカクシダに付属する園芸タグを見れば、その株の由来がわかる。その株の品種名・由来・生産者を明確にするために紛失注意!
どうも”ビカクシダのある暮らし”をゆるやかに楽しんでいる、BOKUNARI(プロフィール)です。
ビカクシダを購入すると基本的に品種名が書かれた「タグ」や「ラベル」が付属していることが一般的です。
- ビカクシダには「タグ」や「ラベル」が重要な理由
- ビカクシダの「タグ」や「ラベル」の読み方を知りたい
- 親株から採れた子株や、胞子培養で増えた株の「タグ」の書き方を知りたい
こんなことが気になる人にご覧いただきたい記事です。
この記事ではそんな「ビカクシダのタグの読み方・書き方」について紹介します。
BOKUNARI ビカクシダ芸人
ぼくなりのビカクシダを編む人
”ビカクシダのある暮らし”を発信したくて、古き良き時代のWEBにあった”誰かの日記”みたいに残しています。
いつかは、ビカクシダを美しく育てられる人になりたいものです。
ビカクシダにとって「タグ」「ラベル」が重要な理由
一般的な観葉植物と違って、ビカクシダは小さなうちは品種の見分け方がとても難しい植物です。
- 小さな子株は品種の見分けが難しく、明確に株の品種を区別するため
- 株の由来(OC / 胞子培養 / 組織培養)がわかる
- 生産者が品質を証明するための意味がある
原種だけでなく、最近は交配や交雑、突然変異によって把握しきれない数の品種があるビカクシダは、その流通量やレア度、人気度によって価格も様々です。
また、親株から直接採れた子株なのか、胞子培養によってできた株なのか、あるいは組織培養によって作り出された株なのか…そうした由来によっても価値の見出され方も様々です。
そのため、株の由来や生産者が品質を担保するために、「タグ」や「ラベル」を付けて取引きされます。
トップクラスの栽培家、SNSで人気の愛好家の親株や胞子培養に由来することで、プレミア感が出たりすることもあるので、品種名に加えて、生産者の名前やナーサリーのロゴなどが記載されていることもあります。
タグを紛失してしまうと、その株のルーツがわからなくなってしまったり、自分が育てているのがどの品種かわからなくなってしまいます。
こうしたことから、ビカクシダにとって「タグ」や「ラベル」が重要というわけです。
ビカクシダの「タグ」「ラベル」の読み方・書き方
ここからは、実際に「タグ」「ラベル」に記載されている内容の読み方、書き方を紹介します。
覚えておくと、育てている株から子株が採れたときや、胞子培養で増えた株など、ビカクシダの株の管理に役立ちます。
基本的な記述の順序「P. 品種名 由来」
園芸タグの一番左に書かれている「P.」は、ビカクシダの学名(属名)「Platycerium(プラティケリウム)」の略称を意味しています。
属名以下は、品種名とその株の由来の順序で記述されることが一般的です。
読み取り方や書き方は以下のように区別されています。
品種名のみ=子株増殖 / OC株
品種名のみ記載されている場合は、オリジナルの親株から自然発生した子株を意味します。
親株から増殖した子株を株分けすることによって増殖されたオリジナル株です。
後述する胞子培養株と明確に区別するために「品種名+(OC)」「品種名+PUP)」と記載されている場合もあります。
存在する親株と同一のDNAを持つことから、親株の草姿がカタログ的に参考になり、価格も高めに流通する傾向があります。
また、リドレイやコロナリウムといった、基本的に胞子培養でしか増えない品種については、胞子培養株も品種名のみで表記されることがあります。
品種名+spore=胞子培養株
品種名の後に「spore」「spore grown」「sporelings」と記載されている場合は、胞子培養によって増殖された株を意味します。
spore”〜”の部分はいまいち統一されていないですが、胞子培養株(=スポア株)であることが伝わればOKと思います
胞子培養で増えた株は、親株の特徴を受け継ぎながら独自の特徴を持つことも多く、多彩な個別の個性をの株を生み出します。
いわば、胞子培養で増殖した株一つ一つが個別の個性を持つ新しい親株といえます。
圧倒的な個性を持った胞子培養株は将来的に新しい品種としてネーミングされることがあります。
品種名×品種名=交配品種
品種名×品種名が記載されている場合は、複数の品種を胞子培養で交配させた交配種(ハイブリッド種)を意味します。
うまく掛け合わせることができていれば、異なる親株の特徴を持った新しい品種としてネーミングされることがあります。
ひとつの園芸品種(cultiver)としてとしてネーミングされた場合は「P. peawchan (P. veitchii ‘Silver Frond’ × P. willinckii)」のように「P. 品種名 (○×△)」や「P. willinckii cv”〜”」と記載されます。カッコ部分やcvは省略されることも多いです。
品種名+TC=組織培養株
品種名の後に(TC)が記載されている場合は、組織培養によって増殖されたメリクロン株を意味します。
親株の一部の細胞を採取して人工的に増殖された株であるため、親株と同一のDNAを持ちますが、自然界では起こらない増え方なので、組織培養株の存在については賛否意見があります。
流通品の中には、この区別が明確に表記されていないものもあります。
高価な希少品種や人気品種を、同一のDNAを保ったまま大量生産できる技術なので、OC株に比べると安価で入手することができます。
私が「タグ」「ラベル」に工夫していること
もちろん私も紹介してきた内容に基づいて、株分けや胞子培養から増えた株1つ1つにきちんとタグを用意しています。
最近は、文字が消えないようにプラスチックの園芸タグにレーザー彫刻機で刻印するようにしています。
こうしたひと手間もビカクシダのある暮らしの一コマとして楽しいですよ
油性マジックで書いた場合は、時々、文字が薄くなっていないかチェックしましょう。
手軽に油性マジックで書いておきたい場合は、園芸タグに書いても消えにくい「園芸用油性ペン」がおすすめです。
まとめ:お迎えしたビカクシダの株の由来がわかる
この記事では「ビカクシダのタグの読み方・書き方」について紹介しました。
株に付属するタグに記載されている内容を理解することで、メルカリやヤフオクなどでビカクシダを購入する際にも役立ちますので参考にしてみてください。
ビカクシダの「園芸タグ」の読み方・書き方について参考になれば嬉しいです。
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