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【ビカクシダ用語集】はじめてのビカクシダ栽培に知っておきたい用語まとめ
私がビカクシダを育て始めたばかりの頃に「こんなページがあったらいいな」というのを形にしてみる…そんな企画の記事です。
BOKUNARI ビカクシダ芸人
ぼくなりのビカクシダを編む人
”ビカクシダのある暮らし”を発信したくて、古き良き時代のWEBにあった”誰かの日記”みたいに残しています。
いつかは、ビカクシダを美しく育てられる人になりたいものです。
…ということで、「最近ビカクシダを育てはじめたよ」という初心者さん、ビカクシダビギナーさん向けに覚えておくと便利な【ビカクシダ用語集】としてお届けします。
- ビカクシダを育てはじめてわからない用語がある
- ビカクシダ関連書籍の内容をきちんと理解したい
- ビカクシダ愛好家の備忘録
こんなことが気になる、ビカクシダ初心者にお読みいただきたい記事です。
辞書形式で「あいうえお順」にまとめているので、以下のもくじから知りたい用語の「行」をクリックしていただくと見つけやすいです。
ビカクシダ初心者が知っておきたい用語まとめ
さらに掘り下げて記事にしている用語については、画像や個別記事にリンクしていますのでご覧ください。
あ行
- 園芸品種(えんげいひんしゅ)
-
異なる品種の交配、選別をして人為的に作出された品種のこと。交配品種とも呼ばれる。
- 親株(おやかぶ)
-
ビカクシダが成長し、成熟してくると根茎(こんけい)から子株を出す。子株に対してのマザーとも呼ばれる。
- OC株(おーしーかぶ)
-
「Original Clone(オリジナルクローン)」の略称。親株から芽吹いた子株のこと。子株を親株と同じ環境で育てると、親株の特徴そっくりの草姿となる。植物学的のDNAは親株と子株はイコールの関係になる。
か行
- 株(かぶ)
-
ビカクシダの数え方。あるいはビカクシダ本体のこと。
- 株分け(かぶわけ)
-
親株から子株を取り外すこと。
- クランプ
-
群生と同じ。ビカクシダの仕立て方のひとつ。親株と複数の子株が同一に仕立てられている様子。自然界に近い状態で鑑賞する方法。
- 群生(ぐんせい)
-
クランプと同じ。ビカクシダの仕立て方のひとつ。親株と複数の子株が同一に仕立てられている様子。自然界に近い状態で鑑賞する方法。
- 原種(げんしゅ)
-
人の手を介さず、自然界に自生しているビカクシダのこと。原種は18種類ある。
- 子株(こかぶ)
-
親株の根茎の先から生まれた子のこと。品種によっては子株を出さず、親株が寿命を迎えた後にのみ残っている根茎から子株を生むものもある。
- 根茎(こんけい)
-
ビカクシダにおいて、水苔内部の表面に近い部分にあって、子株を出す器官。
さ行
- 遮光(しゃこう)
-
ビカクシダにとって強すぎる直射日光や植物育成ライトの光をやわらげること。ホームセンターなどで販売されている遮光ネットや寒冷紗などを用いる。
- スポア(spore)
-
ビカクシダの増え方のひとつ。親株が芽吹かせるOC株とは異なり、親株から採れた胞子を胞子培養させることによって発芽、栽培された株のこと。spore/spore grown/sporeingsといった表記がされたタグが明記されて流通される。植物学的なDNAは親株とは似ていたりするものの、まったく草姿が異なる「突然変異個体」などが作出される。
- 成長点(せいちょうてん)
-
ビカクシダの最重要器官。目に見える表面からは貯水葉と胞子葉が、目に見えない裏面からは根や根茎が出てくる部分。
- 前葉体(ぜんようたい)
-
胞子が発芽した状態。精子と卵子が作られる場所。水を与えると、精子が卵子に受精することで胞子体が生まれる。
- ソーラス
-
ビカクシダが成熟してくると胞子葉の裏につく胞子嚢(ほうしのう)が集まった胞子嚢群のこと。品種によっては、ソーラスがつくと胞子葉の葉先がカールするものもある。
た行
- タグ
-
ビカクシダの品種名が記載されている札状のもの。
- 多年草(たねんそう)
-
同じ株から複数年に渡って成長を続けることのできる植物。ビカクシダは多年草に属する。
- ターン
-
ビカクシダの成長の中の時期やタイミングのこと。貯水葉を出している時期を「貯水葉ターン」、胞子葉を出している時期を「胞子葉ターン」と呼ぶ。
- 貯水葉(ちょすいよう)
-
水苔を覆うように展開する葉。水分が蒸発するのを防ぐ役割を持っている。
- TC株(てぃーしーかぶ)
-
科学的な技術で、細胞の組織を培養したビカクシダの株や苗のこと。メリクロン株とも呼ばれる。Tissue(細胞の組織)+Culture(培養)。成長点のクローンを作り培養し、増やすバイオテクノロジーのこと。
- 徒長(とちょう)
-
日照や養分が不足することで、ひょろひょろと間延びしたように成長すること。
- ドワーフ(dwarf)
-
矮性のこと。成熟してもその種の一般的な大きさに育たないままの小さなサイズであること。
な行
- ナーセリー
-
育苗をおこなっている場所や生産業者のこと。
- 根腐れ(ねぐされ)
-
水やりのし過ぎなどで根が腐ること。
は行
- 葉焼け(はやけ)
-
日光や植物育成ライトなどを当て過ぎることによって、葉が茶色く焼けてしまった状態のこと。
- Platycerium(プラティケリウム)
-
ビカクシダの学名のこと。
- ビカク
-
愛好家の間で使われるビカクシダの略称のこと。
- ビカクニスト
-
ビカクシダ愛好家のこと。
- 胞子(ほうし)
-
シダ植物・コケ植物および藻類、菌類、あるいは原生生物のうちの変形菌などが形成する生殖細胞。成熟した株の胞子葉の先にできる。胞子による生殖を胞子生殖と呼ぶ場合がある。
- 胞子培養(ほうしばいよう)
-
ビカクシダを胞子から育てること。胞子撒きとも呼ばれる。ビカクシダの増やし方のひとつ。異なる原種や選抜個体などを掛け合わせて人為的に作出する方法にも用いられる。
- 胞子嚢(ほうしのう)
-
胞子葉の先にできる、胞子を包んでいる部分。ベージュ色から成熟してくると茶色く変化してくる。胞子嚢群の状態をソーラスと呼ぶ。
- 胞子葉(ほうしよう)
-
ほとんどのビカクシダにおいて胞子嚢を付ける葉。原種ではリドレイとコロナリウムのみ胞子パッチと呼ばれる胞子嚢をつける専用のパーツをつける。ビカクシダにおいては、おもに光合成をする役割の葉。
ま行
- メリクロン株(めりくろんかぶ)
-
生長点を取り出し、無菌の培養基の中で増やす方法で生まれたビカクシダの株のこと。高級品種のクローン化に用いられる技術のこと。メリステム(成長点)+クローンを合わせた造語。成長点のクローンを作り培養し、増やすバイオテクノロジーのこと。
- 水苔(みずごけ)
-
コケ類を乾燥させたもの。ホームセンターなどで販売されていて、水をかけて戻した状態のものにビカクシダを植える。
や行
- 寄植え(よせうえ)
-
ひとつの鉢や水苔に複数の株を植えること。類義語は群生・クランプ。
ら行
- ランナー
-
ビカクシダにおいて、水苔内部の表面に近い部分にあって、子株を出す器官。根茎(こんけい)とも呼ばれる。
わ行
- 矮性(わいせい)
-
ドワーフと同じ。成熟してもその種の一般的大きさに育たないままの小さなサイズであること。
- 矮性種(わいせいしゅ)
-
成長してもコンパクトに育つ品種。最近では「Jade Girl」「bacteriia」などが有名。
- ワイルド株(わいるどかぶ)
-
自然界に自生しているビカクシダの株のこと。
まとめ|ビカクシダ用語マスターできましたか?
この記事では、ビカクシダを育てはじめたころに「こんなビカクシダ用語がまとまっていたらな」…という思いを、ビカクシダ用語集としてお届けしました。
一般的な園芸用語に加えて、独特のビカクシダ用語もありますが、あまり難しく考えず”ビカクシダのある暮らし”を楽しみましょう。
徐々にリライトや修正、掘り下げて記事にしたいと思っています。
どうか、ゆるゆるとお楽しみいただけたら嬉しいです。ビカクシダの成長に癒やされつつ、穏やかな日々を過ごすライフスタイルはいいものですよ。では、また次回の記事でお会いしましょう。
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