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コウモリラン=ビカクシダ。同じ植物?愛好家の中ではどう呼ばれている?
壁に掛けられた不思議な植物って何者?!それ、”ビカクシダ”や”コウモリラン”と呼ばれる植物かも。育てて面白い植物なんです。
どうも”ビカクシダのある暮らし”をゆるやかに楽しんでいる、BOKUNARI(プロフィール)です。
このページにたどり着いていただけたというこは、「コウモリラン」「ビカクシダ」と呼ばれる、不思議で面白い植物にご興味がおありですね?!
こんな風に、身近なところで”壁に掛けられた不思議な植物”を目にしたことがありませんか?
例えば、オシャレなカフェや美容院など。
植物が好きなら、気になった植物について、いろいろ調べてみたくなるものです。
- 壁に掛けられる不思議な植物の正体について知りたい
- コウモリランとビカクシダって同じ?違う?
- 花が咲かないのに、どうして「蘭」なの?
こんなことが気になる人にご覧いただきたい記事です。
BOKUNARI ビカクシダ芸人
ぼくなりのビカクシダを編む人
”ビカクシダのある暮らし”を発信したくて、古き良き時代のWEBにあった”誰かの日記”みたいに残しています。
いつかは、ビカクシダを美しく育てられる人になりたいものです。
この記事は「コウモリラン」と「ビカクシダ」の名前の由来と、それらをめぐる雑学について紹介します。
そもそも、「コウモリラン」なのか、「ビカクシダ」なのか?
結論からすると、「コウモリラン=ビカクシダ」「ビカクシダ=コウモリラン」どちらも正解です。
つまり、あなたがどこかで目にしたり、気になっている↓
このような植物は、”ビカクシダ”であり、”コウモリラン”です。
”コウモリラン”と呼ばれる理由
もともと日本には存在せず、アジア・オセアニア地域など、南の温暖な地域に自生している植物です。
日本に入ってきた際に、その草姿が「木の枝にぶら下がって羽を広げたコウモリ」に似ていることから、「コウモリラン」と呼ばれるようになったようです。
自然界では、熱帯地域の樹木に根を張って着生し、ときに1本の幹を周回するように群生することがあります。
そんな様子は、確かに”木に密集してぶら下がっているコウモリ”の様子に似ています。
そんなことから、栽培家や先人愛好家によって「コウモリラン」という名称で流通し、定着してきました。
「蘭(ラン)」と言われても、実際に花が咲かない植物なので違和感がありますよね?
そんな違和感をスッキリさせるべく、もうひとつの名称”ビカクシダ”について見てみましょう。
”ビカクシダ”と呼ばれる理由
ビカクシダは、花が咲かず、胞子によって増える「シダ植物」に属します。
ビカクシダ属(ビカクシダぞく、学名:Platycerium、プラティケリウム)は、ウラボシ科のシダ植物の1群である。熱帯域に生育する着生植物で葉には2つの型があり、1つは盾状に広がり、他方は細長く垂れ下がる。観賞用に栽培されることがある。
ウィキペディア|ビカクシダ属
この植物の学名の和名を「ビカクシダ」と言います。
”ビカクシダ”は漢字で「麋角羊歯(びかくしだ)」と書きます。
- 麋=大鹿、馴鹿 / 欧米ではヘラジカ
- 糜角=大きな鹿の角という意味
見慣れない「糜角(びかく)」という言葉ですが、このような意味があります。
コウモリランという名称同様に、その草姿(見た目)から「ビカクシダ」と呼ばれる理由がわかります。
特にベイチー系の立葉の株姿は”鹿の角”のように見えますものね
愛好家は”コウモリラン”と”ビカクシダ”どちらで呼ぶ?
ビカクシダ愛好家の間では、「ビカクシダ」と呼ぶのが一般的になっています。
コウモリランという名称は古くなりつつあり、特に20代の愛好家の間では「コウモリラン」という呼び名すらピンとこない人も増えています。
愛好家間では「ビカクシダ」をより短くして、「ビカク」と呼ぶことも多いです。
おわりに:”ビカクシダ”と呼ぶのが広まっています
この記事では、「コウモリランとビカクシダ」という名称について紹介しました。
私たちの暮らしの中では、「コウモリラン」も「ビカクシダ」も問題なく両方使えます。
たとえば、通販サイトやオークションでの流通では「コウモリラン/ビカクシダ」、ホームセンターで売られているタグには「コウモリラン(ビカクシダ)」といったように、名称が併記されていることも多いです。
それだけ先人が命名した「コウモリラン」という名前が愛されて、園芸家の間に根ざしているということなのかもしれませんね。
しかし、先に述べたように最近のビカクシダ愛好家の間では「ビカクシダ」と呼ぶことが広まっています。
これは、ビカクシダに付属する園芸タグの「P. ◯◯」の”P”が英語での学名「Platycerium(プラティケリウム)」の略であることから、同様に和名の学名「ビカクシダ」と呼ぶ方がなじみやすいからです。
このブログでは基本的に”ビカクシダ”と呼ぶようにしています。
「コウモリラン」「ビカクシダ」という2つの名称、どちらを使っても問題にもならないですし、間違いでもありません。
「コウモリラン」と「ビカクシダ」はどちらも同じ植物であることが伝わり、育てることの面白さが広まってくれたら嬉しいです。
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