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胞子培養株の中から、2年ぶりに”化けそうな個体”を発見…か?!
ビカクシダの胞子培養って本当に面白い。”一品種入魂”で育てている銀スポから将来に期待する株を見つけた?!…というお話。
どうも”ビカクシダのある暮らし”をゆるやかに楽しんでいる、BOKUNARI(プロフィール)です。
一部のビカクシダ愛好家さんの間では、「そのまんま美川(BOKUNARI)=銀スポの人」として知ってくださっているそうで。なんだかとっても嬉しいです。
ビカクシダ胞子培養の面白さ
ビカクシダの属する、シダ植物特有の増え方に、胞子培養で増やすという方法があります。
- 単純にめちゃくちゃ株を増やせる
- 異なる品種を交雑させて新しい品種を作出できる
- 単独撒きでも変異株が発見できる
胞子培養にチャレンジしている人の多くは、このような面白さに浪漫を感じて取り組んでいるのではないでしょうか?
私もその一人
選抜株・変異株を見出すことの大変さ
とりわけ、私は数多あるビカクシダの品種の中で「P. Ginka」という品種が大好きでございまして、2021年から胞子培養に取り組んでおります。
生育に合わせて、1ロット80〜100株に分けて10数回それを繰り返すこと4年近く経過しました。(まだ進行中)
手間ひま・育成場所・時間に加えて、年月のかかることなので根気も必要なことです。
タイやインドネシアのナーセリーが新品種として発表するまでには、こうした手間ひまや年月がかかっているわけですね。
OC株に似た株から、似つかわしくな株まで様々な個性
胞子培養株からは、本当に個性豊かな株姿のビカクシダが誕生します。
成長するに従って、OC株に似た株もあれば、似つかわしくない株まで「本当に同じ胞子から出てきた株?」と目を疑うような株姿になっていくものもあります。
選抜株を見出す!並行してOC株も育てるからわかることも多い
胞子培養から2年半ほど経過してくると、それぞれの株に個性が表現されてくるのがわかりやすいです。
並行してOC株も育ててみると、成長過程で明らかにOC株では見られないような葉を展開する株を見つけることができます。
そうした株を「選抜株」としてピックアップしていけるのは、その品種の胞子培養を育てている人の特権とも言える醍醐味ですね。
私もいくつかの「選抜株」を選定し、ナンバリングして楽しんでいるのですが、他の誰も目にしたことのないビカクウォールとなって日々楽しいものですよ。
およそ2年ぶりに”化けそうな個体”を発見
なかなかにしぶとく、根気よく観察する中で、自分好みの真っ白個体(星状毛が特段細かく密)を久しぶりに見つけました。
これまで一品入魂で銀華の胞子培養株を1,000株以上育ててみた中でも、ここまで真っ白な個体は2株だけしか見いだせていなかったのですが、ようやく3株目を見い出せた感じです。
先に見つけた2株も激白のまま育っているので、こちらの個体にも期待したいところです。
これがあるから”一品種入魂”がやめられない!
終わりに|果たしてどんな親株になるのか期待
ということで、この株が将来どんな株姿の親株に成長するのか楽しみですね。
世界中のビカクシダ愛好家の誰も見たことのない、手にしたことのないビカクシダ。
それを自らの手で育てあげていくことは、ビカクシダ愛好家としての醍醐味でもあると思うのです。
銀華OC株のDNAがどんな風に紡がれていくのか、OCを超える白さや分岐になっていくのか?!そんなワクワクと共に育てていきたいと思います。
なかなかにマニアックな話題でお届けしてしまいましたが、純粋に観葉植物のように育てて楽しい植物「ビカクシダ」です。
ぜひ、店頭やネットで見かけてご興味を持たれたら1株お迎えしてみてください。
それでは、また次回の記事で。