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ビカクシダの胞子を採取する手順【リドレイドワーフ】胞子培養の準備
お気に入りのビカクシダを増やせる胞子培養。胞子を撒くまでの準備。ビカクシダの胞子を採取してみよう。
ビカクシダが成長してくると、胞子葉に胞子ができます。植物として繁殖可能な大人になった証拠ですから、嬉しいものですね。
BOKUNARI ビカクシダ芸人
ぼくなりのビカクシダを編む人
”ビカクシダのある暮らし”を発信したくて、古き良き時代のWEBにあった”誰かの日記”みたいに残しています。
いつかは、ビカクシダを美しく育てられる人になりたいものです。
一般的なビカクシダの品種では、胞子葉の先端や中程に胞子嚢(ほうしのう)をつけますが、コロナリウムとリドレイだけは、「スプーン」と呼ばれる専用の葉に胞子をつけます。
- ビカクシダの胞子を採取する方法
- 胞子を採取するのに必要なモノ
- 胞子を撒くまでの準備
こんなことが気になる、ビカクシダ初心者にお読みいただきたい記事です。
私の育てているP. ridreyi(リドレイ)はドワーフ(dwarf / 矮性)なので、手乗りサイズを保ったまま、胞子をつけるまで成熟成熟しました。
画像の茶褐色の部分が「胞子スプーン」です。
今回は、このリドレイから胞子を採取していきます。
ビカクシダの胞子を採取するのに用意するもの
- 胞子のついた胞子葉(胞子スプーン)
- はさみ
- ピンセット
- 綿棒×2-3本
- コピー用紙
- 封筒(小)
ほぼ自宅にあるもので間にあいます。
胞子を採取する手順
それでは、楽しみながらビカクシダの胞子を採取していきましょう。
実際の作業手順はこちらの3ステップをイメージしておくと作業しやすいです。
親株から胞子葉(胞子スプーン)をカットする
できるだけ親株を傷つけないように注意しながら、はさみで胞子葉(胞子スプーン)をカットします。
胞子をこそぎ落とす
切り取った胞子葉をコピー用紙の上に置き、胞子をこそぎ落としていきます。
ソーラス(胞子嚢)の表面が固い場合は、最初にピンセットの先で削ると剥がれやすいです。
ほぐれてきたら、綿棒でこそぎ落としていきます。
胞子を乾燥させる
採取できた胞子を封筒に移し、冷暗所で1〜2週間ほど乾燥させます。
封筒には「品種名」「採取日」を記入しておきましょう。ひと手間がうっかり予防になります。
私はデスクの引き出しで保管しています。
胞子を乾燥させる理由
なぜ、採取した胞子は、すぐに撒かずに1〜2週間ほど乾燥させるのか?
「ビカクシダの胞子」と呼んでいるもの、正確には胞子のうに包まれた状態のものが密集した「ソーラス」(胞子嚢群)です。
乾燥させることによって、胞子のうが破れて中に入っている胞子が出てくる仕組みです。
つまり、胞子本体を露出させることで、いくらか発芽率が高まったり、発芽が早まる可能性があるといったことが理由です。
個人の育て方の1つとして…
胞子を採取する時期のチェックポイント
私がビカクシダの胞子採取の際にチェックしているポイントをご紹介します。
お気に入りの株に胞子をつけた胞子葉が展開すると「早く採取して撒いてみたい」気持ちになりますが…
このように、胞子葉にできたての胞子のう(ソーラス)はベージュ色をしています。
まだこの段階で胞子を採取するのは早いと考えています。
やがてソーラスが少しずつ茶色や茶褐色に変化してくるのを目安に、胞子を採取できるタイミングと判断しています。
その頃には、胞子葉も成長にともなう代謝によって枯れ始まることもあるので、成長点付近からカットしてしまうのも一考です。
胞子(ソーラス)の色が茶色=胞子を採取してOKなタイミング
そんなふうにイメージしておくと良いです。
終わりに|ビカクシダの胞子を採取する手順をまとめると…
- 株から胞子葉・胞子スプーンをカットする
- 胞子のうをこそぎ落とす
- 採取したら1〜2週間乾燥させる
- 品種名・採取日をメモする
- 胞子の採取は「ソーラスが茶色」になってからが目安
といったところでしょうか。
リドレイの胞子培養は、スーパーサボテンタイム(@SabotenTime)さんが、2年6ヶ月に渡って実践されたブログが壮大で参考になります。
成熟しても手乗りサイズをキープする、我が家の「P. ridleyi dwarf」の胞子からどのくらいの確率でより小さなドワーフが誕生するのか?
「リドレイスーパードワーフ」が誕生したりして。
しばらくすると「胞子撒きできる状態」に仕上がるので、胞子培養してみたいと思います。
胞子培養からは”未来のビカクシダが誕生するんじゃないかというロマン”があって楽しいですね。
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